2016年12月23日

★オスプレイ名護市安部墜落事故の考察!

★オスプレイ名護市安部墜落事故の考察!
12月13日(火)夜間訓練中のオスプレイが名護市東海岸の安部集落近くに墜落した事故に付いて米軍のニコルソン中将(4軍調整官)は空中給油後に給油機のホースにオスプレイのローターが接触して切断、ローターが破損した結果、飛行が困難となり、キャンプシュワーブを目指したが安部集落に接近した為、パイロットの判断で浅瀬に着水し民間地域への被害を防いだ。彼の行動は賞賛されるべきであると発言した。
★ニコルソン中将は叩き上げの軍人であり、長い軍歴の中では極めて困難な局面でも精神力で乗り越えて来た自負が滑空能力.gifあろう。海兵隊司令官としては部隊を運用するに際して厳しい訓練が能力を最大限に発揮する為に必要であり、自らの経験に照らして困難な局面を打開する唯一の方法だと信じている。
★彼にはオスプレイが極めて特殊な機材であり不安定な姿勢制御にコンピュータが関与してパイロットの操作に優先する事が理解出来ない。過去の経験に照らして訓練を積み重ねれば兵士の能力は向上して、軍の作戦に必要な機能が発揮出来ると信じて疑わない。

★しかし過去ログで詳しく書いて来た様にオスプレイは構造的に極めてバランスが悪く、パイロットの技量が優れていても制御不能に陥る危険性が高く、コンピュータ制御が優先する事で飛行の安定を保っている。

諸元比較図.gif★開発段階を含めての事故多発で当初に海兵隊が求めた機能を満たせない不完全な状態で運用されている。輸送機としての積載能力、重量物の搬送能力、長距離移動の航続距離の何れも自衛隊のCH-47に較べれば劣る。唯一の長所は固定翼モードでの高速移動である。
★この弱点を補う為の短距離離着陸(STOL)にはローターを傾斜させての滑走は制御が困難であり、封印されて来た。空中給油もヘリモードの最高速度185kmでは給油機に追尾出来ず、固定翼モードでは失速限界の205kmに近い250km程度では姿勢制御が極めて不安定な速度である。
★固定翼モードで安定的な飛行が可能な速度は巡航速度の446kmに近い300km程度が望ましいが、給油機との連携で作業が困難である。部隊を運用するニコルソン中将から見ればオスプレイもヘリの一種であり、従来の運用が可能な筈だと考えている。空中給油1.gif
★何よりも困った事は部隊の主力がオスプレイに変更されCH-53も近々、運用を停止する予定である。従って司令官としてはオスプレイの能力を最大限に活用しなければ部隊としての任務を遂行出来ない。記者会見での彼のいらだちは与えられた任務遂行にオスプレイが充分な機能を満たせない事にある筈だ。
★今後ともニコルソン中将としては任務遂行の為に厳しい訓練をオスプレイに要求する筈であり、空中給油も再開する筈である。この司令官の認識とオスプレイの構造的な欠陥、従来のヘリとは異なるコンピュータ制御に頼らなければ安定飛行が不可能な特殊性の落差が事故の危険性を高める恐ろしい予感がする。

★さて問題の今回の事故を考察して見よう。沖縄本島北部から30kmの海上で、ゆっくり右に旋回中の空中給油機からCH-53と共に給油を受けていたオスプレイは最も不安定な速度250km前後で飛行を強いられている。給油機との連結を解除した際にバランスを崩し風に煽られる。
空中給油3.gif
★姿勢制御の為にコンピュータは自動的に加速態勢を取る。この時給油機との距離が接近して右側ローターがホースと接触して切断、ローターが破損する。元々が重い機体を小径ローターの高速回転で浮上させているオスプレイは破損したローターではヘリモードの飛行は不可能である。
★固定翼モードでも破損したローターではフルパワーは掛けられず不安定な飛行を強いられる。パイロットは最悪の事態を予測して救助態勢に期待できるキャンプシュワーブを目指す。大浦湾に着水すれば迅速な救助が期待出来る。
トラブルから墜落まで.gif★しかし右ローターが破損した機体は右へ右へと進路が傾き目標の大浦湾から北側へとルートがずれて行く。既にこの時、失速寸前でコースを変える余裕は無い。陸地を目前にして自ら浅瀬に着水する以外の選択肢は無く、無残な結果を招いたのである。

国防研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏は「回転翼モードで補給することができない事実は、予期されなかった航空機の欠陥である」と述べ、オスプレイの新たな構造的欠陥であると指摘。同じような墜落事故が再び発生すると強調した。
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★安倍首相と天皇家のルーツ(OCNブログ人)2006/10/03<追記有り>
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タグ:空中給油
posted by Ryukyuan.isao-pw at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 米軍事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

◆金武町米軍流弾事件の考察!(2008/12/22)旧ブログ閉鎖で保存移転。

◆金武町米軍流弾事件の考察!(2008/12/22)旧ブログ閉鎖で保存移転。
◆M2重機関銃弾の到達距離◆
金武町流弾事件1.gif沖縄県金武町伊芸区の住宅駐車場の車に銃弾がめり込んでいた事件は当該銃弾が米軍のM2重機関銃から発射された可能性が高い事が判明しました。流弾事件の発生時とされる10日午後にはキャンプハンセン演習場内の「レンジ7」でM2重機関銃の実弾訓練が実施されていました。事件発生を受けた地元伊芸区、金武町、防衛省沖縄防衛局からの訓練中止要請に対して米軍司令部、在沖米国総領事館は銃弾の出所が米軍訓練に伴う因果関係が確定しない段階での訓練中止は出来ないと拒否し、事件後も訓練は通常通り継続実施されています。
★21日には伊芸区住民の一斉捜索で現場から100m離れた道路から新たに銃弾が発見されました。
この様な状況の中で地元、金武町議会、沖縄県議会も抗議決議を採択しましたが米国側は依然として責任を認めていません。
◆ブローニングM2重機関銃
金武町流弾事件2.gifそもそも沖縄県内で口径50/100インチ銃弾を使用しているのは米軍と自衛隊に限定され因果関係は明白です。恩納岳周辺に点在するキャンプハンセン演習場内でM2重機関銃の射撃訓練が実施されるのは主に「レンジ7」で過去にも何度か流弾事故が発生しています。
◆米軍は改善策として射角制御装置と呼ぶ鉄製の枠内に銃口を固定する措置を執って来ました。GP(ガンポジション)と呼ばれる射撃ベースは通常はコンクリートで固められた水平の銃座で射撃方向側に射角制御の鉄製枠を取付、M2重機関銃の銃身を枠内に差し込む事で射撃角度が水平から上に向かない様にして安全を確保すると説明して来ました。
金武町流弾事件3.gif「レンジ7」は恩納岳の南西側斜面に位置し恩納岳に向かって射撃する事になりますが過去には恩納岳を越えて10km以上離れた名護市許田の国道58号線を走行中の車に被弾した事例も有ります。
◆米軍の訓練内容も過去のベトナム戦争当時には国頭村の北部訓練場でのジャングル内でのサバイバル訓練が知られていますが近年は中東での砂漠、荒れ地の戦闘を想定した訓練がメインとなり最近は特にアフガニスタンの山岳地帯での戦闘に備えた野戦訓練に重点を移しています。
従ってM2重機関銃の射撃訓練でも荒れ地での緊急展開に備えて従来のコンクリ−ト製の銃座以外にも鉄板を敷いた仮設銃座、更には荒れ地を踏み固めただけの野戦銃座を使う可能性が有ります。
M2重機関銃1.gif◆その様な事から今回はM2重機関銃から発射される銃弾(初速853m)が実際に到達する距離を具体的に検証して見ました。
仮に米軍側が言う射角制御装置で水平射撃を行ったとしても射撃訓練銃座の位置が恩納岳の中腹で標高が高い場合には最大では6km程度まで銃弾が到達する事になります。米軍の公式発表でもM2重機関銃の射程は最大6.8kmとされています。
上に述べた銃座の設営条件、射角制御の不備などの理由で発射角度が少しでも上向きの場合を考えると最大25kmまで到達します。
M2重機関銃2.gif★今回、作成した図に示す様に発射角10度では銃座の標高を問わず銃弾の到達距離は25kmになります。
発射角5度でも13km程度となり銃座の位置次第では恩納岳の標高362.8mを飛び越える事が分かります。名護市の許田に届いた事例は、この条件に合致します。銃座の標高が0mでも発射角3度では銃弾の到達距離は7.7kmに及びます。
この様なM2重機関銃の性能を考えるとキャンプハンセン演習場での実弾射撃演習が如何に危険かが如実に証明されると思います。
M2重機関銃3.gif★<追記>米国内では軍事訓練が市民生活に及ぼす影響に付いての情報公開と訓練の制限が法律で定められて地元の合意無しには不可能です。これが沖縄では日米地位協定で事実上無制限で容認されている事が、海兵隊のグアム移転が進まない要因です。
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★どうする普天間?あらゆる選択肢を徹底検証!(再掲)
★安倍首相と天皇家のルーツ(OCNブログ人)2006/10/03<追記有り>
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