2014年11月16日

★情報戦を制した北朝鮮の衛星打ち上げ成功!(2013/01/06)旧ブログ閉鎖で保存移転

★情報戦を制した北朝鮮の衛星打ち上げ成功!(2013/01/06)旧ブログ閉鎖で保存移転
4月の失敗と今回.gif★昨年12月北朝鮮は4月に失敗した人工衛星打ち上げを予告し、国際社会の反対を押し切って見事に成功した。衛星の軌道投入後の経過で見れば姿勢制御が不能な状況で通信機能も働いていない様であるが、世界でも10番目の自力衛星打ち上げ能力は歴然たる事実である。「金正恩」は4月に続いて今回も失敗すれば権威失墜で政治的に厳しい局面も予測されたが敢えて打上を決行する事で結果的に権力構造の安定を見せ付けた。
★しかも今回は直前になって予告期間を当初の10日〜22日を29日まで延長すると共に打上ロケットのエンジン機能に不具合が発見されたと発表して韓国、米国の情報機関を欺き、打上は困難では無いか?、ロケットが発射台から解体修理の為に撤去されたとかの憶測を招いて混乱させた挙げ句に12日午前9時49分に予告通りの正確な軌道への衛星投入に成功した。
09年との比較.gif★国際社会からは長距離ミサイル開発は国連決議違反だとか、国民が困窮し餓死者も出ている状況を放置して巨額のミサイル開発費用を批判され、核開発と合わせて経済制裁を受け、資材調達が制約される中での宇宙技術開発を進めて世界で10番目の地力での衛星打ち上げ能力を獲得した。
★ミサイルか人工衛星か技術的には全く同じであるが4月の失敗を含めて「金正恩」が何故に衛星打ち上げ計画に執着するのか。理由は明白である。経済的に困窮して国民の不満が充満している国内事情と対立する韓国との宇宙開発競争で先手を取りたい。世襲批判の国際社会への実力誇示で有る。
★北朝鮮が国際社会から見て特殊な危険極まりない存在であるとしても人工衛星打ち上げ計画を長距離弾道ミサイル(ICBM)発射実験と短絡的に決め付けて打ち上げ阻止だ!迎撃だと騒ぎ立て、沖縄にPAC-3部隊を展開するのは自衛隊アレルギーの強い沖縄県民への宣撫工作以外の何物でも無い。
衛星周回軌道.gif★3年前(09年)4月にも今回同様の馬鹿騒ぎで自衛隊はミサイル防衛計画と称する米国に貢ぐだけの巨額の防衛予算を浪費している。あの時、飛んでくるピストルの弾をピストルで撃っても当たる筈は無いと極めて真っ当な発言で非難された政治家が居た。
★ミサイル防衛、ミサイル迎撃の本質は軍事技術で敵より優位に立とうとする見果てぬ夢、産軍複合体の際限なき軍事予算獲得の手段であり、軍事力が全てを支配出来ると思い上がった米国一極支配思想の悪夢の残滓である。如何なる技術も敵対勢力が同様に技術を持てば有効性を失い全く無意味である。
★この様な軍事力が抑止力として有効に機能する為には彼我の技術力に段違いの格差が存在する事が大前提である。軍事に限らず人間の社会では全てに於いて圧倒的な格差を維持し続ける事は極めて困難な事であり、この様な命題は30年以上前から私が指摘して来た。
北朝鮮衛星計画.gif★確かに米国は軍事技術に於いて世界の最先端に位置する。ミサイル防衛には敵ミサイルの軌道を精密、迅速に把握して迎撃ミサイルを標的の向かって来る軌道に正確に誘導すれば撃墜破壊は理論上は不可能では無い。しかし超高速で移動する物体を捕捉出来るかは未だに確率論の世界であり完璧には程遠いのが現実である。
★4月の失敗も含めて今回の北朝鮮が衛星打ち上げ計画で国際機関に通告した内容を見れば09年とは明らかに違いが有る。09年の場合は通常の衛星打ち上げと同じ様に東向けに発射して予定軌道はハワイ上空に向かっていた。従って本来ならば米国への脅威となった筈であるが当の米国は本格的な迎撃態勢を発令しなかった。
★何故か日本の自衛隊だけが馬鹿騒ぎして米国に対してXバンドレーダー等の支援を要請したが米国側は必要性は無いと断って来た。その裏側に何が有ったのか考察したのが過去ログ★衛星打上げ失敗も侮れぬ北朝鮮!
★通常の衛星打ち上げで東向けに発射する理由は地球の自転速度(赤道基準で時速1.300km秒速0.36km)を利用して打ち上げロケットの負担を軽減し衛星を軌道に投入するのに必要な秒速7.9kmへの加速を助けるからである。しかし前回の4月から北朝鮮は地球の自転速度を利用せずに南に向けて発射する。
ASATと偵察衛星.gif★北朝鮮が何故に東向きでは無く南向きに発射するのか?衛星打ち上げ計画の本質は此処に有る。第一の理由はロケットが米国への脅威となるミサイルでは無く実際に衛星打ち上げを目的としている証明である。更に今回は4月と違ってロケット先端のカバーを二段目点火の直後に外してミサイルならば必要な大気圏突入時の「弾頭保護」を放棄している。
★09年の場合に2段目と3段目を切り離す部分で起きたトラブルに米国が関与していた可能性を考慮すれば衛星打ち上げを成功させる為にも南向きが望ましいであろう。その結果として北から南へ一定周期で回る衛星は自国の国民から繰り返し見る事が出来て「金正恩」体制の威信、国威発揚に極めて有効である。
★仮に今回も09年と同様に米国が電波妨害で2段目と3段目の切り離しに関与すれば落下地点はフィリピン東側の予告海域から南側に逸れてインドネシア、オーストラリアとなって米国も手を出せない筈だ。北朝鮮としては米国が衛星攻撃兵器(ASAT)で予告した軌道に先回りして破壊する脅威も否定出来ず、発射のタイミングを探知されない為に直前に情報の攪乱を狙ったとも考えられる。
★結果的に北朝鮮に宇宙開発競争で先を越された韓国は公海に落下したロケットの残骸を回収して燃料タンクの構造や酸化剤の成分、工作精度などから技術的に未完成だとか、苦し紛れの評価を下しているが現実に自力で衛星打ち上げに成功した北朝鮮のシステム運用能力は認めざるを得ないのである。
無意味な迎撃態勢.gif★さて問題は自衛隊のミサイル迎撃態勢である。自衛隊が誇るイージス艦搭載のSM-3が迎撃可能な最大射高160 kmでは 一段目ロケットの到達高度250kmを考えれば発射地点に近寄らなくては全く無力である。同時にこれは先制攻撃であり専守防衛から逸脱する。次に迎撃可能なのは二段目が落下して来るフィリピン近海である。
★自衛隊が沖縄県民の反自衛隊感情を押し切って大威張りで乗り込んで来て配備するPAC-3に至っては公称でさえ高度15km、最大射程20kmに過ぎない。模式図では頭上を傘の様に防御している様に見えるが現実的には秒速3km、時速1万kmもの超高速で落下して来る目標を正確に補足し撃墜出来る確率は極めて低い。
PAC-3迎撃範囲.gif★最大の懸念は仮に命中破壊した場合に空気密度の低い高空で散乱した破片が半径5kmの範囲に時速200kmで鉄の雨となって降り注ぐ危険性は殆ど知られていない。全ての軍事兵器は自軍の損害を防ぎ敵軍の戦力を低下させる目的で開発設計され、市民国民の安全を守る事は二の次である。
★軍隊が勝利する事と民間人の安全確保は直接的には連動しない。全ての軍隊は自らの安全確保の為に敵軍を攻撃し自軍を防御する事が最優先される。軍事機材の設計では軍事作戦能力を優先し兵士の安全は二の次であり、ましてや民間人の安全確保は更に優先度は低いのが常識である。
那覇知念のPAC-3.gif★従ってPAC-3もオスプレイも戦場に於いての運用を想定し民間人の安全確保は想定外である。当然ながら米国では市街地での運用は厳しく制限されるのが常識であり裁判所も市民の権利を認めて軍の運用を制約するが日米地位協定では考慮されない。
★国民主権の民主主義国家では国家権力の恣意的な行使は国民の権利を守る為に制約されるのが常識であるが、この国では日米安保条約、地位協定が優先して国民の権利が制約される。原発の危険性を容認して国民の安全が脅かされる。財界の利益が優先して国民の生活が破壊される。
宮古のPAC-3.gif★総選挙で圧勝した自民党の安倍晋三内閣は5年前と同じ憲法改正(改悪)で自衛隊を国防軍にするとか、国民の権利を制限して義務を強化するとか、日米安保関係強化とか時代錯誤の暴走が危惧される。国民の命と健康が脅かされ生活が破壊された福島原発災害で未だに20万人近くが避難疎開生活を強いられている現状を無視して原発再稼働を目論んでいる。
★国家の指導者としての最大の任務は国民に未来への希望を与え、生活の安定と明るい展望を示す事である。未来への希望と夢が有れば厳しい現実に耐えて苦難は克服出来るが、この国の現状は余りにも悲惨だ。政治の要諦は民の竈を富ませる事だが安倍晋三内閣の目指す方向は国民を奴隷として財界に奉仕させ米国の機嫌を伺って隷属し、アジアの国々とは過去の歴史認識を否定して経済関係だけで協力出来ると思い上がっている。
石垣のPAC-3.gif★前回のエントリーで私は総選挙の結果を50年の逆送と言った。1962年を思い返すと何が見えるのか?あの時は日本に希望が有った。東京オリンピックを2年後に控えて高度成長期の日々は常に明日は全てが良くなる素晴らしい未来が国民の大多数に共感されていた。東京タワー、新幹線、高速道路と夢が広がっていた。
★しかしながら現在の日本国は夢も希望も無い。悲惨な原発災害の収束も未だに見えず放射能汚染は放置されたままで海も山も川も町も見えない恐怖に覆われて安息は奪われたままだ。大日本帝国の軍部暴走で未曾有の悪夢となった敗戦でさえも「国破れて山河有り」で国民が惨禍の中から立ち直り生き延びる為の美しい日本の故郷は残されていた。
残骸散乱の危険性.gif★今や日本国民には未来に対する希望も夢も見当たらない。政治への信頼は地に落ち他力本願の若者達はヒーロー願望で勇ましい言説を弄して煽り立てる橋下徹や石原慎太郎、安倍晋三に自らの願望具現を期待するのか、誰が国民を苦境に追い込んだのか社会の矛盾を直視さえしない。
★対米隷属でアジア蔑視では成長を続けるアジア経済圏、アセアン諸国との信頼関係は損なわれる。世界一へと台頭する中国の影響力排除を狙う米国の戦略に加担すれば自衛隊を国防軍化して集団的自衛権の名で米軍の下請けとして国益に反する紛争に巻き込まれるだけである。
★原発依存のエネルギー戦略から脱却して代替エネルギー戦略へと転換出来なければ新しい時代を拓く技術革新から取り残され成長戦略も構築不可能だ。頭の古い経済界の言いなりでは時代錯誤の経済構造から脱却出来ず世界の進歩から取り残され日本経済は衰退する。
★軍事力で世界を支配する米国基準のTPPでは無く成長するアジアを展望した未来志向の新しい時代に即応する世界基準の構築に貢献出来るポジションを確保する為に従来の経済界とは違う視点で活躍している新しい経済人の方々を経済政策の立案に参画させるべきだ。
★この国の現状を根本的に変革するには霞ヶ関官僚機構に支配される既得権益利権集団を解体する不退転の決意と信念、権力機構に精通した経験と卓越した政治力が必要で有り、維新とか改革とか勇ましい言説だけで経験も信念も無い軽佻浮薄な人物には期待出来ない。ともあれ7月に予定される参議院選挙は国の命運を決する正念場である。
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★2014/2/15から独自ドメイン取得で統合した私のサイトです。
★09年は琉球が薩摩に侵略され奄美五島を失い苦難の歴史が始まった1609年から400年、日本国に強制併合された琉球処分から130年目の節目の年でした。
琉球人の視点からは沖縄県民が昔の大琉球の誇りを取り戻す為には未だ暫くの時間が必要です。
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★私のメインテーマ琉球王国の歴史検証作業を再開しました。
◆尚王家の出自を巡る考察/其の壱
◆尚王家の出自を巡る考察/其の弐
☆この後は次回に続きます。
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posted by Ryukyuan.isao-pw at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 北朝鮮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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